NVLinkはDavinci Resolveで正式にサポートされていますが、実際にはNVLinkでのパフォーマンスがシングルと比較して、多少の性能アップが望める程度。NVLinkを有効化しても意味がないどころか、2枚挿しでSLIを無効化したほうが性能の向上がみられる。
こんご改善される可能性はありますが、PCがNVLinkに対応していてもDavinci Resolveを使う際には無効化しておいたほうがいいでしょう。
SLIベンチマークの検証に使われたのはNVIDIA RTX A6000
検証用のグラボがRTX A6000ということで、価格が60万円~という参考にもならないものですが、VRAM48GBという仕様はとても魅力的です。ですが、一般庶民には縁がないものなので、あまり参考にはならないかもしれませんね。
ちなみに検証を行っているのは、動画編集ソフトでベンチマークできるソフトを開発している、『Paget Systems』という会社がテストしているもの。
同社が検証したところ、機能はするが実用できるようなものでは無いということです。
テストパターン
- デュアルRTX A6000 NVLink off(スコア2000)
- デュアルRTX A6000 NVLink on(スコア1888)
- シングルRTX A6000(スコア1715)
上記の構成でテストしていて、スコア上は数字が上がっていますが、2枚挿した状態よりもスコアが下がってしまう自体に…
パターン別のスコアを見る限りは、Davinci ResolveにNVLinkは必要なく、グラフィック性能を上げたいのなら2枚挿すだけのほうがよさそうです。TRX 3080のスコアが『1558』なので、NVIDIA RTX A6000を購入してもさほど快適にはならないということ。
ちなみにRTX 3090もDavinci Resolveが最適化していなく、購入価格からみたパフォーマンスはよろしくない。
あとちょっとの性能が欲しいのなら選択肢としてはありですが、コストにみあったものなのかを考える必要がありそうです。
参考にしたもの
- サポートされているNVIDIAGPUとのNVLink高速相互接続のサポート。
- サポートされているAMDGPUとのxGMI高速相互接続のサポート。
参考URL:https://forum.blackmagicdesign.com/viewtopic.php?f=21&t=135371
詳細は下記の参考ページに掲載されています。
参考URL:https://www.pugetsystems.com/labs/articles/NVLink-Performance-in-DaVinci-Resolve-17-0-2079/
これから動画編集をはじめるならRTX 3060 tiでもよさそう
Davinci Resolveが大量のVRAMに対応できていないことが原因化わかりませんが、RTX 3090(スコア1587)とRTX 3080(スコア1558)のスコアが近似値になることに似ているかんじをうけました。
数字だけをみてもDavinci ResolveにNVLinを使いBridge SLIを有効化しても意味が無いことがわかりますね。
ちなみにRTXシリーズ廉価版である『RTX 3060 ti』のスコアが『14213』で、『RTX 2080 ti』のスコアが『1378』ということを知ってしまうと、これから動画編集をはじめるなら『RTX 3060 ti』でよさそうです。
当サイト管理人が使っているGTX 1080なんか足元にも及ばない性能で、RTX 3060 tiを買えるひとが羨ましいです。(泣)
RTX 3060とRTX 3060 tiを比較すると、後者のほうが性能の伸びは大きく、RTX 2080 Superにひけを取らない性能である。いっぽうRTX 3060はRTX 2060から買い替えするほどの性能アップはしていなくて、すぐにでもPCを買いかえの必要があるのなら、RTX 2060にするか、スペックが上のものを選ぶならRTX 3060 tiのコスパがよさそうです。
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