DaVinci Resolvenoの推奨スペックから考えるおすすめPC

カラグレ(カラーグレーディング)専用ソフトと言っても過言ではないダビンチ(DaVinci Resolve)は、無料でほぼすべての機能が使えるうえにハリウッドなどの映画業界でも使われている実績のある動画編集ソフトとなっている。

低価格なソフトを使いたくなるのはわかるが、無料で始められて買った後もアップデートも無料でできる出血大サービスなソフトだったりする。僕の知りうる限りこれ以上のコスパにすぐれたソフトは思い当たりません。プロも使うソフトだから自由度も高く、編集をしていてできないことはないのでは?と思えるほど。

ダビンチはわりと低スペックでも動くので、他のソフトと比べてもメリットが多い編集ソフトになっている。実際にはダビンチの推奨スペックなんてものは存在しませんが、ブラックマジックデザインが公表しているスペックを元に解説をしていきます。

目次

Blackmagic Design公式の推奨スペック

「推奨スペックなんて無い」と断言してしまいましたが、雑誌などで公式が発表しているスペックというものは存在しています。

対応OSWindows,Mac OS,Linux
CPUFHDなら8スレッド(4コア)Intel CPU
4Kなら32スレッド(16コア)Intel CPU
8Kなら64スレッド(32コア)Intel CPU
システムメモリ16GB以上,32GBでスムーズなVFX対応
GPUFHDならNVIDIA GeForce GTX 1060 6GB
4KならNVIDIA GeForce RTX 2080Ti 11GB
8KならNVIDIA Quadro RTX 6000 24GB

今はまだCore iを選ぶのが無難

ダビンチに限らずCPUは重要な要素なんですが、推奨スペックをみると4K編集時には16コアとなっていますよね。16コアcpuというとCore i9 9960XやRyzen 9 3950Xのどの10万クラスになってしまう。

CPUに10万という予算を確保できるなら買うべきですが、少しでもコストを抑えバランスを気にするなら、Core i9 9900やRyzen 9 3900Xあたりがおすすめです。両方とも5万円強で買えるから、コスパ的には後者でも動画編集に十分な性能を持っています。

ダビンチに関してはまだintel製のCPUに軍配が上がりますが、AMDのシェアを考え先を見るならRyzenでも問題ないと思う。2020年現在のみで言うならおすすめはintel Core iシリーズが最適です。BTOパソコンを購入もしくは自作PCを組む場合は、まだintel Core i9 9900という選択をしたほうが後悔しないかと。自作するならi9 9900KFがグラフィックレスCPUだからコストも抑えられて最高ですね。

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GPUはNVIDIAのRTXシリーズを予算に合わせて選択する

ダビンチに限らずパーツの重要度でいう「とCPU>GPU>RAMメモリ」という具合なんですが、いずれも高スペックなパーツを使う前提だったりする。

グラボを選択する場合にはNVIDIAとAMDとがありますが、CPUにRyzenを選ぶなら親和性という一点だけで、価格も控えめなRadeonを選ぶのもありだと思う。しかし、NVIDIAには他社にでは使えない「CUDA」アクセラレータにより、いろんなソフトで最適化されている実績があります。ダビンチでVFX(After Effectsのようなもの)やエフェクトを多様したい場合には、ハイスペグラボ+シングルスレッド性能がいいCPUを選びたいもの。

グラボの重要なスペックとしてあまり語られていないVRAMにも注目してもらいたい。

推奨スペックにもあるが、フルHDで6GB以上のVRAMメモリを要求されているので、GTX 1650などの入門用グラボはそもそも動画編集には向かない。いまは4K時代でもあるから、最低でも10GB前後のVRAMを確保しておきたいから、必然的に上位モデルの中から選択することになる。

当サイトでおすすめしたいのはRTX 2070以上のGPUユニットで、予算のつごうがつくのならRTX 2080以上を選択してほしい。

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ダビンチのDRAM要求度は意外と低い

公式の発表する要求スペックというのは低いものですが、ダビンチは特に顕著でカットとかんたんなトランジションを使った編集であれば、RAMメモリは16GBでも十分という見解です。その要求スペックをみて当サイトで出した結論は、ひとまず32GBのRAMを搭載しておけば大きな問題はでないだろうということ。

64GB以上にすれば間違いないのはわかるが、そこは人間だもの少しでも安く手に入れたくなりますよね。ダビンチを使うことで予算を削るなら、真先に出てくるのがRAMメモリということを覚えておいてくださいね。

BTOパソコンであれば、カスタマイズで入れるメモリの量を控えめにするだけでも、万単位で見積額が変わりますから。削ったぶんでCPUに予算をまわしたり、ワンランクアップしたグラボを入れるのもいいかもですね!

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