CPUとは僕たち人間でいうところの脳みそ、つまり頭脳にあたりパソコン全体の命令系統のトップにあたります。機械なので計算をし、どのパーツに命令をだせばいいかの判断をしているわけです。
現在主流なCPUメーカーは「intel(インテル)」と「AMD(エーエムディー)」があり、どちらもサーバーに使われるほど性能が拮抗している。パソコン選びのキモでもあるCPUは、性能を基準に考えていき、自作にしてもBTOにしても重要視しておくパーツとなります。
CPUの規格などから選び方を知る
CPUにはサーバーモデルとワークステーションモデル(ハイエンドパソコン)、コンシューマー向けモデル(事務用パソコンなど)があり、サーバーモデルに関しては価格が数十万円にもなったりするので、ここでは現実的に購入できる価格帯のものに絞って解説していきます。
AMDはZen2アーキテクチャのRyzen以降は、intelからシェアを奪いコンシューマー向けPCから、ワークステーションまで幅広く利用されています。Ryzenのスペックを知るには下記リンクから知ることができる。
intelも同じようにCore iシリーズの型番からスペックを知ることができるので、どういったCPUを欲しいのか決まっているなら下記リンクからスペックを探りましょう。
漠然とCPUの選び方を知りたいなら、以降を読み進めていただければ。。。
CPUソケットでCPUの選択も変わる
マザーボードと一緒に考えないといけませんが、ソケットと呼ばれるCPUを取り付けるための場所があり、intelとAMDのCPUで規格が違うために互換性はない。さらにintelやAMDのCPUごとにも違うソケットが存在しているため、間違ったものを購入すると自作パソコンを作ることさえできなくなってしまう。
BTOパソコンやメーカー製パソコンなら考えなくてもいい部分ですが、自分でカスタマイズしたり自作する場合には重要な部分となります。
CPUスペックはコア数やクロック数、スレッドにより決まる
CPUのスペック知るには、コア数・動作クロック(周波数)・スレッド数を知るところからはじまる。結論から書いちゃうと、コア数がより多くクロック周波数のより高いCPUが性能の高いパソコンというころ。intel xeon(サーバー向けCPU)のようなコア数もクロック数も高いCPUを買えればいいですが、現実には価格が高すぎて買えませんw
CPUコアとは
パソコンのCPUメーカーはintelとAMDがありますが、以前なら「絶対インテルのCPUを買うべき!」と言っていたところですが、もう少し先を見るならAMDもありな気がしています。
CPUはパソコンの心臓部であり、全体を統括する頭脳でもある。昔はパソコンの性能を上げるのにネットワークで複数台のPCを接続し、それぞれのCPUを使い演算していた時期もあります。そこからCPUの性能は飛躍的に向上し、現在ではひとつのCPUに30個ものコアが入っているものもある。そういったものは高くて購入できるよなものではないですが、いずれそういったCPUが購入できる価格帯になるんでしょうね。
スレッドとは
intelもAMDもひとつのCPUで2つの計算ができる「スレッド」という機能があり、8コアのCPUであれば同時に16スレッドもの並列処理をこなします。スレッドが多い多コアのCPUを使うと、動画エンコードや写真現像、CAD、ゲームなどといった、比較的重たいといわれる作業も軽々とこなせるようになる。
特にRyzenに関してはコア数が多い上に、クロック数も上げ性能は鯉の滝登りかの印象。ちょっと言いすぎかもですが。intelもAMDも切磋琢磨し、われわれ消費者が楽をできるようにがんばっていただきたい。
クロック周波数とは
残るはクロック数ですが、こちらは〇〇GHzと書かれている部分で、1秒間に何回オンオフを繰り替えすることができるのか?という数値となっている。正確にはクロック周波数と呼ばれ、実質CPUの性能を測るのに適した数値となっている。
クロック周波数自体はシングルコアの数値なので、マルチコアに対応していないソフトウェアの場合には、クロック数の数値がとても重要になってきます。例えばAdobe After Effectsなどは多くの処理をシングルスレッドで行っているため、CPUコアが多いものよりも、シングルコアのクロック周波数が高いCPUで処理が早くなっている。
AMD Ryzen も世代が進むにつれシングルコアのクロックが高くなり、intelの優位性が由来できているのも事実です。ソフトメーカーもRyzenに最適化をはじめていて、近い将来ではintelとAMDのシェアがどのように動いているか楽しみでしょうがありません。
ハイスペマシンほど重要になるCPUクーラー
CPUを買うと「リテールクーラー」と呼ばれる、メーカー純正のクーラーがセットになっているCPUもある。しかし、ハイスペックマシンにリテールクーラーでは不十分で、よりCPUを冷やせる大口径のファンが望ましい。
クーラーにも種類があるが、当サイトでおすすめしてたいのが大型ファンを搭載した社外クーラーである。具体的にはサイドフロー型(CPUに対して直行するかたちのクーラー)で、12cmのファンが付いたクーラーを推奨している。例えばAMD Ryzen CPUにはリテールクーラーが付いてくるものが多いが、PCを組む時には別途社外品のクーラーを導入しておきたい。
Intel Core i9 10900Kを例にCPUスペックの読み方を解説
当サイトで使っているのは第8世代のIntel製CPUで、Core i7 8700Kといいます。すでに2世代前のCPUですが、まだまだ現役で使えるパワーのあるCPUなんですよね。2020年6月現在で購入するなら、断然i9 10900KFがいいと思います。F付きの内蔵グラフックが無いモデルを選択し、グラボを積んで高性能PCを組みたいものです。
Core iのXシリーズ最強CPUである10980XEはすばらしい性能を持ったCPUですが、PC全体のバランスを考えるならグラボも高性能なRTX 2080 tiが欲しくなってくる。むしろRTX 2080 tiを2枚つかいNVLinkでさらなる高みを目指したくなる。
この構成だと50万円以上軽くふっとぶので、お金持ちにしかおすすめできませんが。(笑)
友人にパソコンの購入を相談されたらいつもアドバイスしているのが、「背伸びしないで選んだほうが後悔しない」ということ。上を見ればキリがないし、パソコンは何かをするための道具でしかないということだけは頭にたたきこんでおいてください。
もちろんベンチマークが生きがいの自作PCマニアなら、超ハイスペックマシンを組み上げ悦に浸るのが精神衛生上いいんでしょうけどねw
Core i9 10900Kはレビューでの評価もよく、RTX 2070 Superなどの上位グラフィックボードと合わせることで、4K動画編集もわけなくこなせるパワーがあります。予算が許せばRTX 2080以上のハイクラスGPUとセットで使いたい。
第10世代はハイパースレッドがすべての階級で開放されたので、第9世代とくらべコストパフォーマンスが上がっている。
形状(CPUソケット) | LGA1200 |
---|---|
動作クロック | 3.70GHz |
コア数 | 10 |
スレッド数 | 20 |
TDP(熱設計電力) | 125W |
Core i9 10900Kのスペックでクロック周波数を見ると3.7GHzですね。コアは2桁となり、スレッドは20となっている。AMD Ryzenにシェアの過半数を奪われてから、intelも高性能化してきたので、僕たちにとっては良いことしかありません。
動画編集やCADなどクリエイティブ業務をこなすなら、CPUにはコンシューマー向けモデルの最上位版を選択するべきである。予算に余裕があるならXつきのハイエンドモデルがおすすめです。
映像編集に有利なCPUを選ぶ基準
動画編集に有利なCPUの選び方としては、コア数(スレッド数が同じ場合)×クロック(周波数)である程度予測することができます。
どちらも掛け算すると40という数値になりますが、ノンリニアビデオ編集する場合には動作クロックが高いほうが有利となります。上記の例でいうと8コアで5GHzのクロックあるCPUのほうが動画編集には向いているということ。つまりシングルコアでのクロックが高いCPUを選んだほうが映像の編集に適したCPUとなる。
TDPとは熱設計電力
TDP(Thermal Disign Power)は発熱量や消費電力と勘違いされがちですが、PCパーツでは熱設計電力となります。PCを冷却するためのクーラー選定するときに必要になるのがTDPということ。CPUクーラーには「TDP 165Wまで対応」など書かれているので、CPUのTDP値を参考に目的のクーラーを購入すればいいんです。
TDPは電源および冷却に関する指標を示すための数字
Core i7-8700Kを使ったPCを作る場合、ケースの中に100Wの白熱電球が1個あるという仮定のもとに、電源回路と冷却の仕組みを考えればいいことになる。電源の方は100Wを安定供給できる仕組みということになる
http://ascii.jp/elem/000/001/724/1724010/
より詳しく知りたい方はASCⅡのページを見てください。
TDPのワット数が多いと、パソコンのケースも大きくなるし、冷やすのに工夫が必要になってきます。Core i9 XシリーズなどはTDP 165Wとなっていて、無印CPUにくらべPCケース内の冷却を考えないといけません。
あくまでも発熱量をワット数で表しているので、つねに165Wを発熱しているわけではないですが、小型のケースやノートPCなどでは発熱により他のパーツを痛めることにもつながる。このページを作成している次点で最新の、Core i9 10900KではTDPも定格125Wとなり、第9世代よりもCPUクーラーに気を使いたい。
電源やグラフィックボードも発熱するので、あくまでも全体のバランスのひとつとして参考にする数値ではあります。動画編集で考えると、パソコンの電源は850w以上を確保したいところ。
マザーボードのソケットの違いでCPUも変わる
BTOパソコンであれば組み立て済みですが、自作派の方やCPUを上位版に入れ替えたい時に重要な部分です。
CPUはパソコンのマザーボードと呼ばれる基盤に取り付け、基盤にはソケットと呼ばれる部分があり、ソケットにCPUを差し込む形でマザーボードと接続しています。
第10世代intel CPUはLGA1200というソケットなので間違えないように。
CPUのメーカーによる違い
CPUメーカーの主流はIntelとAMDですが、先に解説したソケット形状が違うため互換性はありません。
Intel Coreシリーズは圧倒的な世界的シェアを誇り、AMD Ryzenは用途を選ぶ上級者向けのCPUと思っておいたほうがいいかもしれません。実際にIntelよりもAMDのほうが快適に使えるアプリケーションもあります。
同じコア数とクロック数の場合AMD製CPUのほうが安価なので、BTOパソコンを選ぶ時に価格的にも有利なんです。Ryzenを選択することでCore iと比較してスペックの高いPCを同じ価格で手に入れることができる。
intel信者もたしかに多い(僕も含まれる)が、こんど自作PCを組むときにはRyzenを選ぶかもしれません。